コストを低くし早期の営業が期待できる居抜き物件で重要なことはその視認性です。視認性とは通りの通行人などから目で確認できる場所に立地したり、看板などを設置して店舗の存在を知ってもらうことです。不動産業界などでよく言われる「居抜きは視認性が重要」とは、その店舗が居抜きとして譲渡された理由である「経営不振」の原因から生じています。

飲食店なら、提供する料理の種類や味で店舗の評価が決まりますが、店舗の存在が知られなければそれ以前の話であるということになります。特に新たに出された居抜き物件に対し新規出店希望者が現れるということは、少なくとも立地条件が悪くはないことを意味しており、広告宣伝や口コミにより、その存在を知らせることで経営を成功させることが期待できます。その方法ですが店舗が1階部分にあるか、テナントビルでの2階以上にあるかで方法が変わってきます。

例えば、1階であれば店舗にのれんをかけメニュー看板を敷地内に設置するなどがよくとられる方法です。2階以上であれば、テナントビルに看板を設置したり、外部から見える窓部分を大きくして窓際の席の一部を見えるように改装するなどの方法があります。また、隠れ家的な店舗経営を目指す場合はあえて何も掲げず既存の顧客に来てもらい口コミを広げていく方法などがあります。